urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

御里が知れる

大学祭はつまらないから出ても意味がないと先輩に教えられ、当時3日間オールで開催されていた学祭には一度も参加することなく部活主催の秋合宿に参加していたemix。結局在学中一度も大学祭には参加していないので、果たして本当につまらなかったのかどうか知る由もないのだけど、時代は変わって今は吹部も学祭に参加しているらしい。

そもそも学祭をおもしろくするかどうかは学生ひとりひとりにかかっているのに、その学生が「つまらないから」と拒否するなんて受け身もいいところだ。今の学生たちが秋合宿をやめた経緯は、部員が減って金銭的負担が大きくなったことが理由のひとつらしいけど、合宿をやめたことでやっと学祭に参加する余裕ができたらしい。学祭に参加すればしたでそれなりに楽しんでいるようなので、結果オーライである。

 

そういえば私が学生時代の吹奏楽部は部員が100人を超える大所帯だったので、「楽器を演奏したい」という共通の趣味を持つ仲間でもさまざまな考えを持つ人がいて、時には衝突し、時には話し合いが平行線を辿ることもあった。

大学祭の話にしても、先輩から「つまらないから」と言い伝えられて不参加を強いられ伝統的に合宿が行われていたのであって、本当につまらないのか参加してみなければ分からないではないかと異を唱えた部員がいた。確かに、大学祭の時期は合宿の段取りを組んで部員全員大学にすら居ないのだから、誰も学祭の真相を知らない。この時期に合宿を開催するに至った頃の学祭はつまらなかったのかもしれない。でも、そんなにつまらない学祭ならばとっくに消滅しているであろうに毎年続いているのだから本当は「おもしろい(またはおもしろくなっている)」のではないか、と。

合宿の費用だってバカにならない。当時はコンクール出場と夏冬2回の演奏会に加え、春、夏、そして秋と年間3度の合宿が部のメイン行事で、合宿1回あたり3〜4万円はかかったと思うので、部費と演奏会の負担金と合わせれば一人当たり年間15〜6万円は部活にかけている事になる。幸い学費はリーズナブルなのでバイト代でなんとか賄えるとはいえ、年3回も合宿旅行に費やす意味があるのか? ていうか私たちそんなに仲良しグループですかね? と、大所帯になったことで疑問を持つ部員が増えたのも頷ける。

秋の合宿をやめて大学祭に参加すれば、例えば演奏パフォーマンスで盛り上げれば演奏会のお客さんも増えるかもしれないし、屋台で焼きそばでも売れば売り上げを部費の一部に貢献できるかもしれない。そもそもお金がない学生なのだから合宿費が1回分浮けば助かる、一石二鳥どころか三鳥四鳥ではないか……秋合宿開催に異を唱える部員の提案は理にかなっていた。

 しかし執行部の判断は「現状維持」。自分たちの代で伝統的な合宿行事をやめる判断はできないし、合宿を楽しみにしている部員もたくさんいる。秋の合宿は冬の定期演奏会に向けた集中練習に欠かせない行事だと。

 

まぁ大学時代の部活の執行部なんて一年ごとに変わっちまいますからね。何年先も見つめた面倒な改革や決め事なんて極力避けたい。とにかく一年、無事平穏に過ごせればそれでいい。

そんな我が母校OBOGの主な就職先は地方公務員ですよ。ふふん。