urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

7月17日

3年前にこれからはこの日に帰省しようなんて書いておきながら、結局それっきりな親不孝続行中のemixです。
父の28回目の命日。
白血病だったということは実は亡くなってから知った話で、血液の癌ともいえる有名な病名を伏せるようにして父も含めた私達家族には「再生不良性貧血」と知らされていました。どちらにしても難病には変わりなく、私が9歳のときに京大病院で骨髄移植手術。当時は母が付き添いで京都に滞在したため、幼い私と弟は約半年間、祖父母に面倒みてもらいました。両親が居ない不安から祖父母にワガママ言ってものすごく迷惑をかけた記憶があります。
移植手術のほうはドナーが双子の兄だったということも幸いして成功。あとは回復を待つのみということだったのに、それから4年後に再発から肺炎をこじらせて帰らぬ人となったわけです。
そんなわけで骨髄移植に関する知識は幼い頃から習得済みで、父の場合はたまたま遺伝子がまったく同じ人間がすぐ近くに居たおかげでドナー探しの苦労はなかったけれど、本来は兄弟や親子ですら型が一致するのはまれだとのこと。1992年に日本で骨髄バンクが設置されるまでは手術にこぎ着けるだけでも大変だったのだと思います。
双子による骨髄移植というラッキーを手に入れながら救われなかった命もあるということにやり場のない悔しさを感じ、ドナー登録もなんとなく積極的になれなかったのだけど、ドナーには年齢制限があるということを最近知り、一念発起して今日登録してきました。書類一枚と僅かな採血で登録完了。意外とあっけない。

父が手術したのは45歳のとき。気がつけば私自身あと4年もすればその年齢に達します。