情報漏洩

長期的なダイエット期間のため、フィットネスクラブにも真面目に通ってます。今すぐに体重が減らなくても、気がついたら引き締まってるっていうほうが嬉しいものね。
今日もプールで1.5km（約35分）泳ぎ、温泉風呂でリフレッシュし、更衣室のドライヤーで髪を乾かしていると、両隣のおばちゃん同士で世間話をしている。私を挟んで話をしているものだから、耳をそばだてなくたって会話の内容はまる聞こえ。
右側のおばちゃん（以下ライト婆）のダンナさんはこどもの頃からこの界隈に住んでいる地元っ子で近所に住んでる同級生も多いものだから、同級生のこどもと自分のこどもも同級生なんていうこともあったりして、しかもライト婆夫妻には3人こどもがいるのもあって休日には自治会の行事に進んで参加してるらしい。
まぁ最近はずっと地元に暮らしてるなんて人も減ったわよねー、自治会の参加も持ち回りで班長になったときだけだしーなんて左側のおばちゃん（以下レフト婆）に話を振ると、レフト婆の隣家は最近住人が変わったらしい。以前の住人のダンナさんが亡くなって奥さん１人になっちゃったから、住宅を売ってマンションに引っ越してしまったのだとか。こどもは娘さん2人で、2人ともお嫁にいってしまったので婆さん独りになっちゃ、一戸建て住宅は広すぎるしなにかと不便だし仕方ないわよねー、だそうだ。
まぁどこにでもあるような、ていうか私の知り合いにもそんな人居るわーって内容の会話。
わたしにとってはレフト婆もライト婆も全く見ず知らず、名前も知らないおばさん。だけどライト婆のダンナさんは生まれてこのかた地元人（ライト婆自身は違うらしい）。レフト婆の元隣人はダンナさんが最近亡くなったので家を売ってマンションを買い、2人の娘さんが遠くに住んでいる。という情報だけは私の耳に入ることになる。
そんな情報を私が知ったところでなんになるのかと言えばなんにもならないのだけど、これって最近ネット上でよく言われている「SNSに個人情報を載せると危ない」と煽っている記事の内容と似ている。オフラインだけどおばちゃんの会話は個人情報ダダ漏れだ。もし、おばちゃん達の名前を私が知ったとしても、田中美紀江さん（仮）のダンナさんが地元の人だとか辻本綾子さん（仮）の元隣人が未亡人だとかいう個人情報は、やっぱり見ず知らずの私にとっては有用ではない。
実のところ、殆どの「危ない」と言われている情報はこれに相当すると思う。もちろん、そういう記事の内容は嘘を言っているわけではないので「煽っている」というのも語弊があるかもしれないけど、なんでも鵜呑みにしてネット上にアップするのは危ないわーと考えるのであれば、世間話だって充分危なくなっちゃうよ、ってハナシ。