コツコツと手を抜く

昨日の「秘密練」が意外と捗ったので本日も練習。
メトロノームをひと目盛りずつ上げながらさらっていくという作業は、単純ではあるものの出来ないと曲として成り立たないので、とにかく日曜の本番までに間に合うよう必死にさらう。
不思議なもので、昨日はギリギリできるかできないかという状態だった部分が、一晩おいて復習してみると心なしかできるようになっている。あれ？　昨日の練習前は「こんなのできるわけないよー」って思っていたものも、今日の練習後には「もしかしたらできるかもしれない」に変わり、目標設定も上方修正できるかも♪　なんて状態に。
こうやって努力が目に見えると楽しいんだろうね。私ってばこどもの頃、ピアノの練習をまったくやらずにレッスン日を迎え、先生の前で初見で弾いてたまにバレて呆れられるという子だったけど、こういう喜びに気付いていたらもうちょっと上達したのかもしれないって思う。
というのも、例えば「今日中にこの曲を完璧にする」って決め込んで練習を始める子だったから。で、「できないもうやだ」つって投げ出して、次の日からもうやらない。。。なんてバカな子。一日で完璧にするなんてできるわけないのに。どんだけ完璧主義だよ。
昨日やってできなければ今日続きをやればいい。今日は昨日の続きなのだからゼロからのスタートじゃない、今日もできなかった部分は実は昨日やってできなかった部分よりは少なくなっているはずなんだ。そしたら明日は今日の続きからやるのだから、昨日からしてみればできている部分がかなりあるはず。そうやってちょっとずつ、ちょっとずつ上達してゆく。

こんな当たり前なことを今になってやっと気付いた私は、それでも儲けモノなのかな。