urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

演奏会

年末から数回にわたって練習してきたブラスバンドの演奏会が終わりました。
マチュアの演奏会というのは、どちらかといえば「演奏に参加する」という意味合いのほうが強いです。「他人に聴かせて楽しんでもらうために演奏会をひらく」のではなく「自分が演奏して楽しむために演奏会をひらく」。もちろん頭の中では誰かに聴いててほしいという想いはあります。だから、ステキな音楽ホールのなかでお客さんが誰もいない中では演奏したくないのです。
今回参加したバンドは定期的に練習日を設けて活動しているわけではなく、本番まで5回の練習日という限られた中で演奏曲を仕上げなければならなかったのですが、30人近くのメンバー全員が5日間のスケジュールを合わせるのは困難で、全員揃ったのは本番当日という、これもまたアマチュア演奏会ではよくある話だったわけです。
とはいえ皆さん、アマチュアの中でも演奏レベルの高い方々揃いだったので、短期間のなかでも仕上がりが良く、一部練習参加不足による演奏上のトラブルも多少はありましたけど終演まで吹き切りました。
約500席のホールで聴きにきてくれた方がだいたい100名ちょっとでしょうか。出演メンバーは30名ちょっとですから、本当なら一人が15人以上お客さんを呼ばないと満席にはならない。でも実際私が宣伝して来てくれたのはotoshimoだけ。というかそれも「行かないとダメ?」みたいなことを一度言われかけたという。。。
私も図々しく誰かまわず「来て来て〜!」と誘えない人間なのも原因なのだけど、頭のどこかで(本番になって初めてメンバーが全員揃うなんていう演奏を聴かせるのは悪いなぁ…)という気持ちがあったのも事実です。それなら、私や何人かのメンバーの顔を知っている普段一緒に演奏活動をしている「身内」を誘えばよいのですが、今度はそういう人たちは何かと理由をつけて「聴きに行けない」と断るのです。だいたいは「聴きに行けるくらいなら演奏に参加している」人だから。他の演奏会と重なっていたり、練習日とカブらないようにプライベートな用事を入れていたり。
これではお客さんは増えませんね。


今回、メンバーの一人として参加費を払って参加させてもらっただけなので運営や方針について口出しできる立場にはなかったのですが、せめて自分が企画運営する演奏会では、たとえアマチュアといえども表現者として演奏会をひらくという姿勢を持って、取り組みたいなと思いました。