urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

オーダーメイド

週末運動会だった学校は今日が代休というところも多く、台風一過の関東は絶好の行楽日和となりましたね。そんななか、私は教員時代の同僚先生に授業の相談を受け、一路小学校へ。
器楽合奏の発表会で演奏する曲を練習始めたのはよいのだがなかなかまとまらない…と。クラブ活動のように音楽の得意な子どもだけを集められるのなら、多少難しめの楽譜をチョイスしてもなんとか演奏できるのだけど、授業の成果を発表するという主旨なのでどこか1クラスの子どもたちが演奏メンバーということで、音楽が得意な子も不得意な子も入り交じっての合奏練習は、確かに大変そう。
発達段階というよりも、地域性や設備環境の違いでもレベルが変わってくるので、その集団に合った教材を提供していくというのが本来教師の役割になってくるのだけど、一つのことばかりに構っていられない小学校の先生は、さまざまな案件に日々追われながらこなしてるというのが現状で、発表会の曲の楽譜が子どもたちに適合してないことは分かっててもさてそれをどこから手をつけて改善していくか……と考えたら・・・まぁ私の出番? みたいな。
というわけで、ちょっと手直しした楽譜を作りました。そういえば8年ほど前にも、友人のお母さん(教師)が校内演奏会で子どもたちに演奏させる楽譜を作ってあげたことがあったな。こういうことがあると、自分が大学で音楽教育を学んだことがちょっとは役にたってるのかな、なんて感じます。
所詮学校の教材なんだからなんだっていいじゃん、得意な子はピアノ教室や塾で習うんだから・・・といった考え方もあるかもしれないけど、学校の教材こそ先生方にはもっと研究して欲しいなと思います。一から自分で作るにしても、市販の教材を買うにしても、こうして誰かに作成を依頼するにしても。私は子どもらに適合した楽譜を提供したけれど、それを実際利用して形にしていくのは先生なんだから、教材に対する理解がなければ活用できない。
今日は一応ポイントをこちらからも説明しましたら、先生も発表会に向けてのヴィジョンが見えてきたようで。大ベテランの先生ですから、きっとうまくいくことでしょう。