urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

やらせ疑惑(やらせ編)

大学生になって1年くらい学生寮に入っていたのだけれど、その1年でものすごい社会勉強をしたといっても過言ではないくらい。というか、それまでがなんにも知らない子だったのね。今思うと。

4月の新歓期、女子寮恒例の「ウソコン」。ウソコンの「コン」は何なのか今でも分からないけど、要は緊張した新入生の気持を解きほぐすための先輩達の「悪ふざけ」。

寮生活は厳しいです。まず、食事。昼と夜は食堂で食べるので、皆で一斉に寮歌を歌います。食堂の調理員さんたちに感謝の意を表し、いただきます。そしてお風呂。もちろん共同ですから、入るときは一礼し、名を名乗ってから入浴します。そして女子寮には門限があります。22時までに帰らないと鍵がかけられます。

寮生活が始まって2週間くらいしたある日、ある2年生が門限を破りました。そこで、ミーティングが開かれました。女子寮生全員が集められ、規律を破った寮生に寮長(4年生)が厳しく叱りつけます。新入生の緊張はピークに達します。と、その時!

「ちゃらり〜ん。ウッソでした〜。」

食事にいちいち寮歌など歌いません、というか寮歌などありません。お風呂も好きに入ってイイです。門限はありますが実は一人ひとり合鍵を持ってます。なぁんだ〜、と胸をなでおろす1年生。と、そこへさらに追い打ちが!

「キミ達(新入生)の中に実は2年生がいます」

へ!? まぁ浪人して大学に入ったヒトもいるので年齢はもともと1,2年のラグはあるだろうが、それが同じ学年と一年先輩とではやっぱり訳が違う。私が入った4人部屋は2年1人、1年3人でなんだかホッとしてたのに、実は1人は2年生だったことが判明し、その後ちょっとギクシャクしてしまったのは言うまでもありません。

ウソコン期間はだますほうもタイヘンなんですよね。でも、まんまとひっかかった自分はそれ以来、少しはヒトを疑うことを覚えました。