urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

二歩さがる

月に一度のカウンセリング。
昨夏、久々に心療内科へ向かうほどの不調から半年以上が経ち、徐々に平静を取り戻しつつある。毎年2〜3月は寝込むほどの気分の落ち込みが2回くらいはあるので、カウンセリングもすぐにはやめずに定期的に受けていたのだけど、その間隔と一回のカウンセリング時間を減らしても良さそうな感じ。
ここ数回は「落ち込んだ時の気分転換法」について話し合ってきたのだけど、カウンセラーさんの「最近いかがですか?」という言葉に対して口を開いたのは過去の話だった。
カウンセリングを受ける前に待合室にあったうつ病についての冊子をふと開く。私が発症した17年前からは比べものにならないほどうつ病に対する認知度や理解は高まったし、治療法も変わってきたと思う。心の病ゆえまだまだ難しい部分もあるけど、今まさに治療を必要としている人とその身内の人が読む冊子を自分が読んで、辛かった過去の記憶がぶわっと甦ってきて、カウンセラーさんに話さずにはいられなくなったのだと思う。
過去のことを悔やんだり恨んでももうどうにもならない、そんなことは充分に解っているはずなのに、自分を苦しめる根底にあるものはいつも「過去」。きっと、話すことで誰かに頷いてもらいたかった、「それは大変だったね」と認めてもらいたかった、そんな気持ちがあるのだと思う。
前に進むための認知療法はできなかったけど、後ろを振り返って前に進んだことを確かめることもたまには大事なのかなと思った。