ありのままの1

SNSのアカウントやプロフィール写真などを頻繁に変える人がいる。
そういうひとは何人かいて、ほかにもブログサイトを頻繁に引越したり、メールアドレスを変えたり、突然SNSをやめたり、ネット上のコミュニケーションツールだけでも変化がめまぐるしく、その度にアドレス変更の通知を受け取ったり（SNSでは）新たに友達申請を受けたりしている。
まぁこちらとしては多少面倒な作業をすることになる程度で、でもそれ自体が迷惑だというレベルでもないので特に問題ではないのだけど、ある特定の人物が頻繁過ぎるほどにそういう行為を続けていると、こちらも気にせずにはいられなくなってくる。
SNSをやめるとか、新たにアカウントを作り直すとか、今までの投稿をすべて削除するとかいう行為は、その人に取っては自分が「変わる」ための第一歩なのだそうだ。文字通り「リセット」してイチからやり直す。アナログな世界でも、髪型を変えるとか日記帳を新調するとか家を引越すとか「新たな気持ち」になる行為というのは存在するけど、まぁそういう気持ちなのだろう。
その人は「自分を見つめ直す」「新しい自分に変わる」「今までの自分とはさよならする」そんな言葉が口癖。自己啓発サイトの言葉を引用しては「考えさせられます」「今の自分にすごくあてはまる」と頷き、時に「実践」と称して自己啓発っぽい言葉を発してみる。
自分が「変わる」ために何かを実行するという行為そのものは、とても良い評価ができるけど、それを頻繁に繰り返すのは果たして根本的な解決になっているのだろうか。