urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

流行のボツ個性

SNSのタイムラインに結婚式の写真がアップされてきた。
投稿者は高校の同級生。参列者をみると他にも高校の同級生が写っている。ということは新郎も同級生かな…? なんて思いながらその目出たいハレの日の写真を眺めていたのだけど、ふと気がついた。
新婦以外の女性が全員、黒ドレス。
私が20代の頃、結婚式のマナー本などには参列者の服装として

  • 白は新婦の色なのでタブー
  • 黒はお葬式の色なのでタブー
  • 華やかなドレス(ただし肩を出さないもの)が望ましい

と書いてあった。そしてそれに習って、招待されたときのドレスを買いに行く。若しくはお店で店員から同じようにアドバイスを受けて購入する。十数年前までは、結婚式で黒いパーティドレスなどとんでもないというのが常識だった。きっと結婚式で黒ドレスを着てきたら、いばら姫にでてくる13番目の招かれざる魔女のような扱いでも受けただろう。
ところが最近のマナー本などには、黒ドレスでもパールのネックレスや華やかなコサージュなど、アクセサリーを派手にすればOKということになっている。実際、私も数年前に招待された結婚式には黒いドレスを選んだ。
華やかな色のドレスは着こなしが割と難しい。20代であれば「若い」「かわいい」で済まされるものも、30代後半を過ぎるとそうもいかなくなってくる。黒は落ち着いた感じでほっそりと見せる効果があるから、体型に自信のない人や40代前後の女性に好まれるのだろう。
それで”全員”黒ドレス。
パールのネックレスまでお揃い。
以前、大学の後輩の結婚式に呼ばれた時ピンクのドレスを選んだのだけど、なんと全く同じドレスを参列した後輩が着てきてとても気まずい思いをしたことがある。個性的なものを〜と探しても、「流行りだから」とか、「無難に」といった判断基準で臨む結果、就職活動の学生のように決まっていないはずなのに皆同じような服装になってしまうのだ。
まぁたとえ全員同じ色のドレスだったとしても、人から言われるがままではなく着こなしに自信を持っていれば問題はないのだけれど。