urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

案外そんなもの

自分は人付き合いが得意だ、というヒトはおそらくいないと思う。まぁいたとしても稀だろう。周りから「あの人は友達がたくさんいて誰からも好かれるし、いいなぁ」と思われる人でも、案外本人は「自分は人付き合いが苦手だ(面倒だ)」と思っている。
もちろん私も例外でなく人付き合いが苦手。
otoshimoは子どもの頃は3年ごとに生活環境が変わっていた所謂「転勤族」で、そのためにドライな人付き合いが身についてしまったと日記に書いていたのだけど、私はといえば6歳で静岡市に引っ越して以来高校卒業するまでの12年間、というか物心ついてから青春時代はずっと同じ場所で生活することができたわけで、生活環境としてはドライな人付き合いにはならないはずだった。
なのに、どこにいても「外部の人間」という感覚がなんとなくあった。
環境がそのようにさせたと言うなら、小学校が私立だったということが関係するかもしれない。実際、小学校時代の友人の殆どはそのまま私立中学へ進学していった。私のように中学高校大学まで公立の学校へ進学する人のほうが珍しい。そのために、小中学校9年間同じ地元の友人がいない。
でも、それを理由にするのなら、そういった環境の人なんて私に限らず結構いるはずだし、そういう人はみんな友達付き合いが希薄になってしまう。本当はたとえ1年であろうと、生涯の友達をつくることは可能で、ただ自分が友達に対して一歩も二歩も三歩も引いてしまっていたからなんだと思う。
「仲良し●人組」といった集団に憧れているくせに、いざ自分がその中に入れるチャンスがあると何か違和感を覚えてしまい、ちょっと引いてしまう、そんな繰り返しだったかもしれない。「仲良し●人組」は、実はそれ以外の人を排除することで成り立っている。そうすることで「仲良し●人組」の堅い絆は守られる。人生の節目節目でお互いの存在を確認し合い、なにか変化があれば真っ先に連絡できる安心感、そんな関係の存在がいたならば、確かに自分はもっと心穏やかに生活できたのかもしれない。
だけど私は、友達に順位をつけられない。結婚式には今まで知り合った友達全員に声をかけてしまいたいと思う性分。そのため、逆に自分が呼ばれる結婚式がほとんどなかったのも事実。元々どちらかと言えば男友達が多かったせいもあるのかもしれないけど、そんな些細な事にふっと孤独を感じてしまう事がある。


ま、そんなこと書くと「私もそうだよ〜」なんてよく同調されるので、案外自分が思っているほど自分だけが孤独ではないのだなと思う。