urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

魁! 学習塾

「いつやるか? 今でしょ!
某有名予備校CMの名台詞が流行っている。30秒ほどの短いCMだけにパロディ動画も多く出回り、CM効果としてはバツグンといったところだろうか。
子どもの頃、塾に対して異様なまでの拒否反応があった。小学6年のときの担任が、授業以外で独自に学習(補習)をさせるために作成した教材に対して自分の名字を宛てて「○○塾」と名付けたことに「先生、塾なんてのはイヤだから名前を変えて!」と懇願したほど。
「義務教育は国民皆が平等に受けられるものだから、学校の先生の授業をしっかり受けていればすべてが賄えるはず。だから塾など行くのは邪道!」
大して勉強ができたわけでもないのに、訳の分からない私のポリシーが、塾を悪者だといわんばかりに位置づけてた。そんなわけで中学生になっても塾へは通わずに入れる公立高校をめざした。


そんな理由で塾を嫌い、学校の授業だけで賄える学力で満足してしまったことを、今になって後悔している。
だいたいピアノやバレエのレッスンや、スイミングスクールには通っていたのに、補習塾にしろ進学塾にしろ学習塾に対してだけ嫌悪感を示すのは矛盾している。子どもの頃から自分の学力の可能性に対して「これでいいや」と線引きをしてしまったなんて、なんと勿体ないことをしたのだろう。
学校は学習指導要領に則った内容をとりあえず期限内に身につけさせる場所(身に付くかどうかは実は本人次第)。塾(進学塾)は入学試験で合格するテクニックを身につける場所。
こんな簡単な違いに気付かなかった自分が恥ずかしい。。
otoshimoの通った高校は県内トップレベル、中学時代に塾に通っていた生徒は7〜8割を占めるらしい。もともと学校の授業だけで賄えるだけの学力を備え持った人しかいないのだけど、さらにそれを確実なものにするために進学塾に通っていたのだろう。塾はただ勉強をするだけの場所ではない。学区関係なしに市内の中学生が集まってくるわけで、「クラスの友達」「部活の友達」だけでなく「塾の友達」というコミュニティができる。塾の友達は割と気が合うことも多いらしい。
なんて話を聞いて、自分の未知なる世界がひろがる学習塾がパラダイスにすら見えてきた。