urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

子どもが熱出した

土壇場キャンセルの王道「子どもが熱出した」
子どもにとっては一大事だし、もちろん親にとっても我が子を放ってまでして予定に参加するわけにもいかない。どういうチカラが働くのか、楽しみにしていたイベントの直前に子どもが熱出してキャンセルせざるを得ない状況って決して少なくない。
大人の世界では、熱が出てキャンセルしようものなら方々に多大な迷惑がかかるため、なんとしても予定は遂行しなければならないのが実情で、今回の出張演奏会はある団員の「熱出した」コールから幕開けた。

公民館主催のクリスマスコンサート。実は一年以上前から出演交渉があり、仕事をしながら活動している我々アマチュア演奏家にとってはほとんどの人が休日である土曜日の午後ということで出演を快諾していた。
ところが本番が近づいてみると、土曜に仕事が入ってしまった団員が2名ほど。自分達の出番の時間帯には会場入りできるとのことで、リハーサルなしのぶっつけ本番というスケジュールで挑んだ。
そこへ「熱出した」団員。とりあえず病院で応急処置をして会場には向かうと言ってくれたので、曲ごとにメンバーの入れ替えをして最低限の負担にとどめよう。
そこで迎えた本番。

演奏時間までには会場入りできると言っていた団員が1名、来ない。
来ない。
どうするよ。
実は本番開始時刻に間に合わないかもしれないという最悪の事態はうすうす予測していた。少人数アンサンブルでの演奏は、一人でも欠けると音楽が成り立たない。プロの演奏家やソロミュージシャンであれば、事態に応じて急遽曲を差し替えることも余儀なくされるだろうけど、我々アマチュア演奏家はまず楽譜があって、それを事前に練習していないことにはヒトサマに披露することは難しい。ということで、以前何度か演奏したことのあるレパートリーの中からさらに人数が少なくても演奏できそうな楽譜を予備として用意しておいた。
まさか本当に使う事態になろうとは。
コトの顛末はこちら(id:otoshimono:20121201)にもあるように、とにかく今まで体験したことのない「緊急事態」が立て続けに重なった本番だった。依頼主である公民館職員からはとても良かったとお褒めの言葉を頂戴したけれど、不測の事態に対しての問題解決能力はまだまだ改善の余地ありだなぁと反省。


ところで「子どもが熱を出す」事態に話を戻すけど、実は「仕方のない」ことではなくて、本当のところは不測ではないのだと思う。ちょっとした気の緩みであったり、その予定されたイベントに対する気後れであったり、本当にひとつひとつの日頃からの些細な振る舞いや気持ちが「子どもが熱を出す」という結果に集約されてしまうのだと。