DQN系詐欺

伯母が「母さん助けて詐欺」に遭遇したと母から電話があった。いわゆる「オレオレ詐欺」。
伯母の息子、つまり私に取っての従兄は十数年前に家を出たきり音信不通になっている。といっても音信不通なのは伯母にだけで、友人とは連絡を取り合っているようなので、全く消息が掴めないというわけではないのだけど*1、伯母とはもう長いこと連絡をとっていないのだから「オレだけど」って電話がかかってきたらまぁ間違いなく息子から電話がかかってきたと思うわなぁ。。
そんな調子である夜遅くに電話があり、のどにポリープができてしまったみたいで何科を受診すればよいのか分からない・・・と。あの……父親の葬儀にすら顔を出さなかった息子がですよ、十数年ぶりにいきなり電話かけてきて喉の調子が悪いってもう明らかに怪しいじゃないですか。
だけど伯母さん、とにかく息子からの連絡を待ち望んでいたわけだから、普通に受け答えしてしまったらしい。
あーぁ……そしたら翌日、シナリオ通りに電話かかってきますわ。
「病院行ってきたけど喉はストレス性のもので問題ないって。で、ゆうべは久しぶりで言い出せなかったんだけど、実はつき合ってる彼女が妊娠してしまって、でもその彼女には旦那さんがいて、で、堕ろしたんだけど・・・（略）・・・弁護士費用が・・・（略）・・・今日の午後3時までに200万円必要で・・・これが精算したら今居るところを引き払ってそっち帰るから・・・」
はいｷﾀドーーン！
こんなに古典的な手口、今でも使われているのだな。でもおそらく、前日に電話をかけた時点で犯人グループは「落とせる」と思ったのだろう。伯母さんすっかり信じきってその後お金を工面すべく母に連絡してきたらしい。もちろん母にはそんなお金はないので断りついでにそれは本当に息子なのか？　って問いただしたみたいだけど、おかげで交番に出向いたらしく、おまわりさんから詐欺ですよって諭されて一件落着ふぅ。
でもこれって、もし200万あったら振り込んじゃったってことだよね。まぁ最近は銀行でなんとしても振り込ませない（本当の息子にも振り込めないほどの防御力）だから、このレベルの古典的オレオレ詐欺は防げたとは思うけど、いやぁー、でも、詐欺事件がなくならないわけが分かったような気がする。

*1:それについて情報を元に一度会いに行ったことがある→id:studioemix:20111129