urashimono

otoshimonoの裏日記。すなわちemixがつらつらと適当に書きます。

第23回演奏会

大学4年のときに第1回の演奏会に参加したのがさいたまファンファーレクラブ入団のきっかけになった。ま、創立とほぼ同時なんだけども、そこからさかのぼること3年、大学入学して間もない頃は先輩方からアンサンブルのお声がかかるのは別の同期、いわゆる「上手い子」たちだった。
人数の少ないアンサンブルは個々の技量が試されるので、音質がキレイだったり、正確に演奏できる人を集めたほうが曲の仕上がりが良い。だから先輩目に「こいつ上手そう」と映る子が目立って1年生のうちから声がかかるのだ。
SFCは出発点が大学吹部なので、現在でもメンバーを吹部の後輩に頼っている部分が多い。でもおもしろいことに、大学時代に「上手い」ともてはやされていた人よりも、(そこそこ上手いけど)そこまででもなかった人のほうが、メンバーとして定着している。なんというか、ドラフト1位で甲子園を沸かせた高校生よりも、地味にドラフト6位くらいでかろうじて入団できたプロ野球選手のほうが主軸メンバーになってるみたいな。

若い頃の「上手」が、オトナになっても通用するとは限らない。
こどもならば「上手な演奏家の演奏をまねしてじょうずに吹けました」でも十分だけど、同じことをオトナがやっても大した感動はない。
演奏会をはじめて5〜6年くらいまでは「上手な演奏家のカッコイイ演奏」をなぞるだけで精一杯だったけど、それだけでは演奏するほうも飽きてくる。オリジナリティとは何か。それを考えられるようになったことで、23回も続く演奏会に成長したのだろうと思う。